My Bloody Valentine

5,6年前、まだ福岡でアパート暮らしをしていた時の話なのだけれど、夜中の2時ごろに外からおじさんの声できゃりーぱみゅぱみゅの「ファッションモンスター」が聞こえてきたことがあった。それも道すがらの鼻歌、という訳でもなく、ずっとその場に居座ったまま、熱唱。

 

あまりにうるさくて眠れなかったので仕方なく散歩に出かけ、たどり着いたTSUTAYA。そこで見つけた、当時よく聴いていたDOESの氏原ワタルさんがブログで紹介していて、なんとなくバンド名かっこいいなと思ってはいたけど聞いたことがなかったバンドのCDを買って帰り、CDプレイヤーにセットして再生ボタンを押した時の衝撃は今でもはっきりと覚えている。My Bloody Valentine のアルバム『Loveless』の一曲目、「Only Shallow」という曲だった。

 

My Bloody Velentine、通称マイブラは80年代に活躍したオルタナティブロックバンドで、いわゆるシューゲイザーというジャンルに属す。

 

シューゲイザーwikipediaで調べると

 

フィードバック・ノイズエフェクターなどを複雑に用いた深いディストーションをかけたギターサウンド、ミニマルなリフの繰り返し、ポップで甘いメロディーを際立たせた浮遊感のあるサウンド、囁くように歌い上げるボーカルなどがシューゲイザーの一般的特徴として挙げられる[1]

シューゲイザーには、1960年代後半に流行したサイケデリック・ロックリバイバル、あるいは新解釈という面があり、オルタナティヴ・ロックの1ジャンルと捉えられている。

 

ということらしい。要約するとギターがめちゃくちゃうるさいジャンルだ。マイブラも多分に漏れずめちゃくちゃうるさい。

 

最近家にこもりっきりなこともあって時間だけはやたらとあるので、音楽を聴くのにも少し手間をかけてみようかなと思い、レコードでこの『loveless』というアルバムを聴いている。

 

アナログの方がやっぱり音質がいい、とか、そういうのは正直よくわかんないけれど、レコードは好き。

 

ターンテーブルとスピーカーをセッティングして、レコードを棚から取り出してセットする。そこに針をゆっくりと落として、初めて音楽が聴ける。音楽を聴くのにこんな手間をかけられるのって、心に余裕がないとできないと思う。最近は連日のコロナ騒ぎで心が疲れてしまいがちなので、こういう時こそ逆にレコードで音楽を聴くと、少しだけ「大丈夫だ。」と思える。

 

レコードで何を聴こうかな、と思うときに、いつも最初に手に取ってしまうのが『loveless』だ。針を落とすと、レコード特有の「チチ…チチ…」というノイズ音が混じるしばしの静寂の後に、「Only Shallow」の轟音サウンドが一気になだれ込むように始まる。この瞬間が大好きで、針を何度も何度も戻してしまう。

 

My Bloody Valentineのなにが好きかと言われたら、もう全部が好きなんだけど、まずバンド名だ。

 

My Bloody Valentine

 

曲を聴かなくてもすでにカッコいい。因みに聴いたらうるさい。

 

次にバンドのヴィジュアル。

 

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聴かなくてもすでにカッコいい。 聴いたらうるさい。

 

さらにアルバムのジャケット。

 

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聴かなくてもカッコいい。『loveless』というタイトルもカッコいい。聴いたらうるさい。

 

そんなところを踏まえて聴いてみてください。

 

www.youtube.com

 

うるさいですね。