のだめカンタービレ

コロナの影響でここ一ヶ月くらいはずっと在宅勤務をしている。かといって、会社に作業時間を管理されているわけでもないので、結構好きに時間を使っている。


こんな機会はなかなかないので、久しぶりに「のだめカンタービレ」を一気見した。昔から大好きなドラマの一つで、登場人物それぞれの想いが結実したオーケストラの演奏シーンでは毎回泣いてしまう。


やっぱり、演奏っていいよなぁと思う。オーケストラでもピアノでも、ロックバンドのライブでも。


一年くらい前に友達と沖縄料理専門の居酒屋に行った時のことを思い出した。その店にはステージがあって、一時間おきに沖縄民謡のライブが行われる。おじさんが三味線を引き、二人の女性が民謡を歌う。女性のお子さんらしきまだ3,4歳の女の子が、ステージをうろうろしている、そんな自由なステージだ。沖縄民謡らしく軽快でノリのいい、陽気な曲のはずなのに、3人の演奏をぼーっと眺めていたらなぜだか泣けてしまった。


多分僕は、楽器を演奏したり、歌を歌う人の姿そのものに弱いんだと思う。考えてみれば、今まさに表現をしている最中の人の姿を見ることができるのって、音楽くらいじゃないかと思う。僕は短歌を読むのが好きだけど、短歌も詩も小説も、すでに完成した作品に触れることしかできない。目から、口から、手のひらから、身体全体から、人から感情が発露する、まさにその瞬間を目撃できるのってやっぱり音楽だし、だからこんなにライブが好きなんだなと改めて納得する。


やっぱり演奏っていいよなぁ。


のだめを観ながらそんなことを考えた。


そんなことを考えて、Amazonで電子ピアノを買ってしまった。


6万。ほとんど衝動買いだ。来月口座から落とされる。多分家賃払えなくなる。


現金給付、マジでお願いします。